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乱読

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ずい分と更新をしていない なんだか暑くて本もあんまり読まなかった
でも 全然読んでいないわけではないのよ
こんなに 日記に書かなかった本が たまっているわ
感想を書くというのは意外と難しくて なかなか上手く言葉に出来ないよ
よむのは読んでいるのだけれど・・

こうしてみると 本当に手当たりしだいの乱読ね
まぁ 自分で買うのなら もう少し違ったものになるだろうけれど 
たまたまその日に図書館の棚にあるもの という制限つき
おまけに移動図書館
マイクロバスを改造した図書館
乗っている本は 本当に知れているのよ

涼しくなってきたら また日記書きます

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テーマ : 読書日記
ジャンル : 日記

「思いわずらうことなく 愉しく生きよ」 江國香織著 

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なんともうれしいタイトル
これが 家訓だという家庭に育った 三人姉妹と 両親。
現在はそれぞれ別々に 住んでいる

一風も二風も変った人たちである
3人姉妹の男たちとの関わりを主にして小説は進む
以前なら ふしだらといわれるような生活をしている次女と三女
が そんな彼女たちが魅力的に見えるのは 江國の文体による所が大きいと思う

次女は キャリアウーマン 中々のやり手
三女は 自動車教習所づとめのOL
長女は専業主婦 家庭内暴力におびえている

ドメスティックバイオレンス いま 多いと聞いた
外からは見えない家庭内で 豹変する夫
そこから逃れられない妻
長女の心の動きも 丁寧に書かれている 次女が そこから彼女を救い出そうと奮闘する

愉しいのは三女
一寸焦点のずれた女性 子供っぽさを十二分に持った 危なっかしい生き方をしている
彼女もそろそろと年貢を納めようとしている

江國ワールド 愉しんだ 

解夏 さだまさし著

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さだまさしの短編集です
精霊流しは去年だったか読んだ これは テレビドラマ化もされた自伝的な小説だった。
こちらは 長崎こそ舞台に選んでいるが 私小説ではなく 中々きちんとした構成の小説。
じつは タレント本という軽い気持ちで読み始めた。

タイトルになっている「解夏」は ベーチェット病の宣告をされた30台の教師が 故郷の長崎に帰り 失明するまでの日々の葛藤 心の動きなどをつづった小説
ベーチェット病は 特定難病疾患で 失明を免れないと知った男は 婚約の解消を申し出 故郷へ帰るのだが 納得しない婚約者は故郷長崎まで追いかけてくる
二人で 見える間にいろいろと長崎の風景を頭の中に納めておこうと 男の子供時代の思いでの場所を歩く。
寺で 発作を起こし休ませて貰ったときに 宗教家の大学教授と出会う。

リュウゼツランの花が咲いたと聞いて出かけて行ったお寺で もう失明してなにも見えなくなっているのに気付く
最後のシーンは しろいサルスベリ 
見えないけれど 目の中で咲くサルスベリ 

あとの三篇も それぞれテーマも違うのだが 良かった
派手な所はないが 心にしみこむような 浅田次郎を呼んだときのようなかんじ。
でも 私は浅田次郎に あざとさ的なものを感じる さだまさしのほうが素直でいいとおもう。

いま 私の参加しているメールリンク(同級生のリンク)で 「人生の贈り物 他に望むものはない」と言う歌が 心に染み入ると 評判になっている。
この歌は 訳詩と作曲がさだまさしで作詞は 韓国の女性だそうだ 
ひとりが メールで紹介をしたのだが 何人かが CDを買ったようだ。
私は まだ 聞いていないのだけれど きいてみたい。
自らCDを買うという行為をあまりしない中高年男性に 予約をしてまで 買い求めさせるという力はすごいと思う 


  

逃避行 篠田節子著

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最初 タイトルを見たときに 恋愛物か 犯罪ものと思った
違ったが まるで 昔のTVドラマ 逃亡者

主人公は 住宅街の中年の専業主婦
可愛がっている飼い犬のゴールデンレトリバーが 隣家の子供をかみ殺したと言う衝撃的なシーンで始まる
ブロック塀を乗り越えて庭に入り いつも悪質ないたずらを イヌに仕掛けていた
その日も イヌの目の前で癇癪玉を破裂させ 反撃に出た犬に首を噛まれて死んだ。

法律的には まちがった飼い方をしていたわけでなく罪にはならないようなのだが マスコミが押しかけ 脅迫電話などもかかり イヌを処分しなければと言う状況になる
主婦は 最近体調も悪く 夫ともしっくりいっていないし 成人した娘たちも親身になって相手になってくれない毎日を イヌを相手に過ごしていた
イヌを処分することには耐えられない彼女は 夫の貯金通帳(2000万円)を持ち 明け方にそっとイヌを連れて自転車で家を出る

雪の降ってきた峠道で 大型トラックに拾われ 載せてもらう
鮮魚を運ぶトラック便を乗り継いで 神戸の郊外に住む姪の所までたどり着き 貸し別荘を借りる
そこも夫に知られ逃げ出して たどり着いた'田舎暮らしの村'の空き家を借りてすみ始める
家財道具一式置いたままの空き家 
バブルの頃は 工房や田舎やレストランといったものもあったのだが 今は少し変った陶芸家がいるだけで 生協まで徒歩1時間と言う山奥
生協のあるあたりは 一角だけの密集した新興住宅地だ
近所に住むのはちょっと変った陶芸家だけだ

畑で野菜を育て犬と生活を始めた彼女 
そんな山奥までおってきた週刊誌の記者

記者の関心は どうしてそこまでするのかいうものだった

いま ペットの占める位置は とても高い
1にヨン様 2がワン様と言う人もいる だんな様は圏外だ
私も父親が犬が好きだったので 常時何匹も犬がいるような家で育った
でも 昔はそういう風な濃厚な関係ではなかった
あくまで犬は犬 人は人だった

私が彼女の立場なら 如何するだろう
ここまではやれないと思う
一晩か二晩 泣いて 獣医に頼むって所だろうか

意外な結末で終わるのだけれど いろいろ考えさせられる本だった
篠田節子はデビュー作の「絹の変容」から読んでいて好きな作家だ
時間を損したと感じたことは一度もない
いつも社会現象のようなものを上手く取り込んで それでいて読みやすい本になっている

お勧めします

対岸の彼女 角田光代著

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最近 評判の一冊
図書館でも 予約がいっぱいついているそうだ
他人との距離のとり方が分からない 友達が上手くできない人が増えているというが そういう人が主人公の小説

主人公の一人 小夜子 30代 子供一人 公園でのお友達関係が上手くいかなく 子供もなじめない
そんな彼女が仕事を始めようと決心して 仕事につく
勤め先の女社長 葵は 同年でしかも大学も一緒
この二人を軸として現在と高校時代をフラッシュバックで書き進めている
葵も他人とのかかわり方の下手な人種 
中学 高校時代はひたすらいじめに合わないようにと注意して学園生活を送っている

近くの公園にも 小さな子供をつれてきている母親グループがあるが あの公園にも ママグループの派閥だとかいろいろあるらしい
初めて公園に行く日を公園デビューというらしいのだが それで失敗するともう仲間にも入れないとか
小夜子は 失敗をしたわけではないが なんとなくなじめなく 公園ジプシーを続けていて 子供にも自分にもよくないと 仕事につく決心をするのだ

この小説はそんなママたちの共感を呼ぶだろう
わたしは友達づきあいにそんなに神経質にもならなかったし 学生生活もいじめがあったようには感じなかった幸せな時代に送っている
あの頃もいじめはあったのだろうか
わたしが気がつかなかっただけなのか

仕事先での異質な人たちとの付き合い これはもう 仕事場だけと割り切って やってきた
友達探しにきたのではない 仕事に来ているのだと考えることで しのいだ
だからわたしには 彼女たちへの共感はうすい

それでも いま 私が彼女の世代なら そして彼女たちの学生時代と同じ頃学校に行っていたなら どうだったんだろうかとは思う
対岸にいるように見えているけれど届かない相手
そんな相手と 同じ岸にたって 一緒に歩いていこうと決心をするところで終わっている
働き始めて 小夜子も 子供も明らかに変わっていく
表層的にしか見えていなかった相手のことも 見えて理解できるようになっていく

最近は ストーリー色の強いのを読むことが多くて 屈折した主人公は少なかったが 彼女たちのような人が 増えてきている世の中なのだろう

天蓋の花 宮尾登美子著

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四国の剣山を舞台にした小説
終戦間もない四国の田舎 生後まもない赤子が寺に捨てられていた 平 珠子という名前だけが書かれた書付とともに・・
乳児院に送られ 後に寺が養護施設を開きそこで育った珠子は 中学卒業と同時に望まれて 四国の霊峰剣山の剣神社の宮司の養女となって 剣山にいく 昭和30年代の剣山は 車の通る道もなく麓から歩いて登るほかなかった 1400mに位置する剣神社は周りに一軒の家もなく 電気も水道もなく 郵便も麓に局留め
養親の60代の老夫婦との3人暮らしだ 行ってまもなく老母はリュウマチの悪化でなくなる
花の好きな珠子は 山の自然の中で 淋しいとも思わずに過ごす
冬は厳しい寒さだが 夏は自然のお花畑 降るような星空
夏は 山頂に山小屋が開き 管理人もいるが 冬は 珠子一家と山頂の気象測候所の職員だけという全く世間から孤立した暮らしだ
山を大切に思う宮司は 山のことは お山さん 花は お花さんとよび 自然に生えたものは一草一木足りと動かしてはならぬという
そんな中 珠子は成長しキレイな娘となる
山小屋の息子から 剣山に咲くキレンゲショウマを教えてもらい すっかりその花のとりこになる

そんなある日 珠子は 遭難者を助け 世話をする
カメラマンの男 久能は キレンゲショウマを撮りに来て 道に迷い疲労で動けなくなったのだ
回復しても久能は東京に戻ろうとせず 神社においてくれるようにと大金を預ける
何か事情のあるらしい久能に珠子はひかれていく

天蓋の花とは キレンゲショウマのような珠子をあらわしている
世間というものを全く知らない1400mの地点に住む天女のような珠子
その珠子が恋をして一気に大人になっていく
普段のおとなしさとは全く別の激しさを出す恋をした珠子
そのあたりの描写は すごい

山の生活と自然描写も素晴らしく 多くの宮尾作品の高知の郭のどろどろとした世界とは 全く別物のすがすがしい小説だ
作者は 剣山には剣神社のあるところまで車で登っただけで頂上には行っていないし キレンゲショウマもみていないそうだが それにしたら山の描写もよくかけているように思った
 
キレンゲショウマは見たことがないが 調べてみたら 六甲高山植物園で見れるとのこと
ぜひ見てみたいと思う

これは 以前に舞台化された
TV中継をしていたが 珠子は 松 たか子がしていたと思う
イメージにぴったりだ

キレンゲショウマは写真の載っているHPとリンクしています 
clickしてみてくださいね
剣山の写真も載っています 
HPの管理人さん お借りします
ありがとうございました

ザ エクセレント カンパニー  高杉 良著

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これは いわゆる企業小説と言うジャンルに属する
東洋水産の インスタントラーメンのマルチャンカップめんのアメリカ進出 特許争い 日清ラーメンとのシェア争いなど ほぼ事実に基づいて書かれたモデル小説です

東洋水産は 東邦水産に マルチャンは サンマルに ニッシンはニッカになっているが アメリカに ラーメンを売りに行って それがいまや 代表的なジャンクフードとして 市民権を得ているのだから 初期に行った人の苦労たるや ものすごいものだ
マルチャンと言うラーメン 私も あの あかいキツねと緑のたぬきはよく食べたものだ
カップめんは ニッシンが特許をとっていて 他の各社は 以前は使えなかったと思っていたが そうではなかったのね
でも 国内では 最初は ニッシンのカップヌードル以外見なかったように思うけれど・・
何年前だったか急にスーパーの棚に各社並び始めたような?・・

話は 1989年 バージニアに第2工場を作るための土地の下見から始まる そして1999年5月で終わっている
マルチャンは アメリカでのシェア第1位になっている

セクハラに厳しいアメリカで 女子工員にはめられて セクハラを訴えられた主人公 無実なのに 莫大な金額で示談に応じ(裁判は時間がかかるし 企業イメージを損なうとの理由)主人公はまるで強制送還のように 日本に戻らされる
それでも 常務や社長は彼を信じて 馘首はしないで 後にまたアメリカ勤務になる
ユニオンが入ってきて労働者を取り込もうとするのと戦ったり 出向している社員は 土日返上で働く
こういう戦士に支えられて 企業は大きくなるのだが 今からの時代はどうなんだろうか
こんなこと現在の20代の男は するだろうか

深井と言う名で登場する常務 現会長の深川清司氏のキャラとバイタリティ これは素晴らしいです
こういう上司なら 仕事が大変でもついていこうという気持ちになるのだろうなぁ
サラリーマンのみなさんにお勧めの小説です

私は怠けものだから こんな会社 勤まらないわ 

ヴィーナスという子 トリイ・ヘイデン著

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副題は 存在を忘れられた少女の物語 という
作者の トリイ・へイデンは 1951年アメリカ生まれ 
情緒障害児教室や 福祉施設などで働いた体験を下に かずかずのノンフィクションを発表している
これは2002年に発行された

小学校の情緒障害児教室で教えることになったトリイ
初日の朝 石塀の上にまるで像のように座っている少女がヴィーナスだった
彼女は 一言も話さない 理解しているのか 聴力がないのか?
家庭も最悪の環境
少しずつ 少しずつ 彼女の心が開き始めた頃 事件がおこる

障害児との心の交流を描いた部分は 感動的だ
同じクラスの男の子たちは イキイキと描かれている
ヴィーナスには どう扱えばいいのか 作者の苦悩がつたわってきた

児童虐待問題を扱ったノンフィクションである
最近の日本でも 同じようなことが頻繁に起こっている
児童相談所員や学校が 家庭を訪問しながら虐待に気付かず 子供を死に至らしめた事件が何件もあった
どこかで 見逃したことが 大事になる
福祉 学校 警察 近隣 その連携が上手くいけばいいのだが 途切れる

最終的に ヴィーナスは 言葉も話せるし知能も別に問題はない子供だったのだが 母親の愛人による虐待で 心を完全に閉ざした子供だったのだ
雪の日に外に出されて 一命は取り留めたが 家庭はそこで崩壊
母親と愛人は逮捕される
あとは 里親に育てられることになるのだ

読んでいて しんどくなった

贄門島 内田康夫著

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ご存知浅見光彦シリーズ 
TVでも何回もシリーズ化された
一時 内田康夫に凝っている友達から次々と本を借りて読んでいた
今は 図書館でときどき借りて読んでいる
シリーズ物をこんなに長く書き続けるのは大変だろうなぁと思う
偉大なるマンネリなんだけれども 読んでいるとやっぱりひきつけられる
読み物としては 軽くて 面白いシリーズだ
今回のは 社会性も持たせてある
千葉県の南総の小さな島が舞台で 観光客を受け入れていない縞の秘密 それで読者を引っ張っていく
海が荒れていないので 飛び切り良質のサザエやあわび さかなが豊富に取れる島 海産物は市場を通さないで高級料亭や 通信販売の一般客に引き取られていく
島の人たちは裕福で行政の余計な介入は拒んでいて 町村合併にも応じない
浅見の父親は 20年ほど前にこの島の付近でヨットが転覆し 一命を落とす所を島の人に助けられたと言う経験をしていた
そこで 近くまで取材に行く浅見が 島に寄ってその時の当事者にお礼を言おうと言うところから始まるが ひょんなことで知り合い同行した人が行方不明になり 殺されるという事件に遭遇し 浅見の活躍が始まる
一応推理小説だから細かい筋立てを話すのはルール違反
途中ですじが割れてしまって 最後まで読むのがいやになるのもあるが これは最後まで引っ張ってくれた
面白かったよ

アフリカの瞳   箒木 蓬生著

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舞台は 南ア連邦と思えるアフリカの アパルトヘイトが行われていた国
アパルトヘイトは廃止され 一応黒人政府は出来たけれど エイズが蔓延し 政府は打つ手がない
予防薬は非常に高く とても使えない そこで新しく国産品を開発し推奨するが・・効き目は・・・あるのか?

こういう国のどちらかといえば貧しい人の住む地区の診療に当たっている日本人医師と その妻と子 妻は現地人でケースワーカーをしている
先進国の薬品会社の新薬開発のモルモットにされている現地のエイズ患者 その無許可の人体実験をして報酬を得る医師もいる 国の環境局を相手に立ち向かう主人公 妻と子が誘拐される 現地の人のために ワークショップを開いている彼らには 貧しい人たちが味方につき 大きな力を発揮する
農業問題にも 言及しているが 開発とか 援助というもののいみをかんがえさせられた
余剰穀物を与えて 人道的支援といって 裏では 大きな利権が動く
援助を受けたほうは 段々と農作物をつくらなくなる
非常に難しい矛盾に満ちた問題だ
思い切りくらい題材を選んでいるのに 登場人物たちの 明るさ あの原色の民族衣装のような明るさだ
ちょっと興味のある方は 読んでみて下さい
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