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贄門島 内田康夫著

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ご存知浅見光彦シリーズ 
TVでも何回もシリーズ化された
一時 内田康夫に凝っている友達から次々と本を借りて読んでいた
今は 図書館でときどき借りて読んでいる
シリーズ物をこんなに長く書き続けるのは大変だろうなぁと思う
偉大なるマンネリなんだけれども 読んでいるとやっぱりひきつけられる
読み物としては 軽くて 面白いシリーズだ
今回のは 社会性も持たせてある
千葉県の南総の小さな島が舞台で 観光客を受け入れていない縞の秘密 それで読者を引っ張っていく
海が荒れていないので 飛び切り良質のサザエやあわび さかなが豊富に取れる島 海産物は市場を通さないで高級料亭や 通信販売の一般客に引き取られていく
島の人たちは裕福で行政の余計な介入は拒んでいて 町村合併にも応じない
浅見の父親は 20年ほど前にこの島の付近でヨットが転覆し 一命を落とす所を島の人に助けられたと言う経験をしていた
そこで 近くまで取材に行く浅見が 島に寄ってその時の当事者にお礼を言おうと言うところから始まるが ひょんなことで知り合い同行した人が行方不明になり 殺されるという事件に遭遇し 浅見の活躍が始まる
一応推理小説だから細かい筋立てを話すのはルール違反
途中ですじが割れてしまって 最後まで読むのがいやになるのもあるが これは最後まで引っ張ってくれた
面白かったよ
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アフリカの瞳   箒木 蓬生著

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舞台は 南ア連邦と思えるアフリカの アパルトヘイトが行われていた国
アパルトヘイトは廃止され 一応黒人政府は出来たけれど エイズが蔓延し 政府は打つ手がない
予防薬は非常に高く とても使えない そこで新しく国産品を開発し推奨するが・・効き目は・・・あるのか?

こういう国のどちらかといえば貧しい人の住む地区の診療に当たっている日本人医師と その妻と子 妻は現地人でケースワーカーをしている
先進国の薬品会社の新薬開発のモルモットにされている現地のエイズ患者 その無許可の人体実験をして報酬を得る医師もいる 国の環境局を相手に立ち向かう主人公 妻と子が誘拐される 現地の人のために ワークショップを開いている彼らには 貧しい人たちが味方につき 大きな力を発揮する
農業問題にも 言及しているが 開発とか 援助というもののいみをかんがえさせられた
余剰穀物を与えて 人道的支援といって 裏では 大きな利権が動く
援助を受けたほうは 段々と農作物をつくらなくなる
非常に難しい矛盾に満ちた問題だ
思い切りくらい題材を選んでいるのに 登場人物たちの 明るさ あの原色の民族衣装のような明るさだ
ちょっと興味のある方は 読んでみて下さい

レディジョーカー 高村 薫著

2004/12/01 00:49

これは読んだのはもうずい分前だが 今回映画化され 12月11日?に封切られる
確かすごく分厚い本だった
だが とっても面白くて ぐいぐいと引き込まれた
その頃 高村 薫には待っていていろいろと読んだが これが一番だと思った
グリコ 森永事件をヒントに書き出され 1997年に発表されてベストセラーになった
大手ビール会社の社長を誘拐して身代金を奪う話なのだが コンゲーム的な面白さがある
ちょうど ジェフリーアーチャーの 「100万ドルを取り返せ」を読んだときと同じような感じだった
登場人物の多くてあらすじなどちょっと紹介できないほど複雑だけれど 読めば絶対面白い
どんな話カナと思う方は 映画の紹介HPがあります

http://www.ladyjoker.jp/top/top.html

国銅  帚木蓬生著

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2004/11/26 01:23

これは奈良の大仏を作った人たちの話
銅山で働く人足が 大仏の鋳造に携わるため 九州から奈良に行く
あの時代には 旅をするというのは 危険に満ちていた
陸路は追いはぎ 海路は 海賊 彼らは役人に連れられ 船に乗り自分達で舟をこいで奈良にむかう
青によし 奈良の都は 彼らにとって驚くことばかり・・
主人公は 向上心の強い青年
銅山で働いている頃に 行基の弟子だった僧侶から文字を習い
薬草の知識も持っている
当時のインテリ階級 技術者は 殆どが渡来人 朝鮮 中国から来た人やその子孫だ
大仏も彼らの指導で作られる
私の父は 小さな鋳物工場をしていた 大仏の鋳造をするあたりはとっても興味深かった
金属の溶けた湯が走る様子など眼に浮かんだ
危ないから 私たちは近くによるとしかられたが あの赤い色はすごくきれいで離れてよく見ていた
父は銅合金をしていたが あの大仏も銅を使って作っている 表面には黄金を張った
奈良時代によく出来たものといまさらながら その技術には感嘆する

作者の箒木蓬生は お医者さんで今までに読んだ本は 先端医療や ホスピス 老人医療などを題材にしたものが殆どだったが この本は全く違った分野で 時代物だ 
登場人物が魅力的で とてもよかった
これは お勧めします

リアルワールド 桐野夏生著

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2004/10/08 01:55

夏休みの昼間 女子高生トシコの隣家から窓ガラスの割れるような音がするところから 始まる
女子高校生トシコとその友だちと 母親を殺した隣家の息子との奇妙な交流が始まる
携帯電話と自転車を取られ その携帯で トシコの友だちに次々と電話する隣家の息子 好奇心から逃走を助けるものが現れ あいに行く子も出てきた
親殺しにかかわることで それぞれの抱えている悩みなどに向き合う みんな表面とは違う自分を隠している それがあぶりだされてくる
最後はなんとも後口は悪い
いまの高校生って こんな感じなのかなぁ 私の高校のころとは 全く違う
進学校に行っていたから 夏休みも短かったし 補習もあった 試験毎に席次は廊下に張り出された でも 学校は楽しかった 
この小説の中でも 女の子が男言葉を使っている 自分のことをオレといっている
最近 言葉に男女差がなくなって来ているように思う これはやはり 余り気に入らない

登場する女子高生4人は それぞれどこにでもいるような感じもする 
これはリアルワールドなんだろうか

満水子 高樹のぶ子著

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2004/10/03 19:20

エキセントリックな天才女流画家 満水子 彼女の紹介記事を頼まれた坂本は 始めてあったときから彼女に引かれていく
故郷のことに触れられるのを 極端に嫌う満水子
わがままでうそつき 一言で言えばこういうことになる満水子
 どうしてそれなのに引かれていくのだろう 何度もやめようと思いながら 離れることが出来ない
彼女の過去を調べるうちに 意外なことが次々と分かってくる
もう分かれようと北海道まで行くが 出来ない
女の目から見たら 周りにいてほしくない人 no.1みたいな満水子にどうしようもなく惹かれる男
わかんないよ そんなに魅力的なの

博士の愛した数式

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2004/09/28 23:35

小川洋子著 新潮社刊
なんとも奇妙なタイトルの小説です co-opのコミュで評判がよく 図書館でも予約待ちの状態だった で 申し込んで随分たってから届いた
数学が小説になるのかと興味しんしんで読み始めた 博士は 数学の元教授で事故の時 脳がやられて 80分しか継続した記憶がもてない状況にある
たとえて言えば 80分のビデオテープがセットされていて 81分になるとその上に二度焼きされていくような状態。
80分以前の記憶はない 事故に会う前の記憶はある
そんな博士の所に家政婦として勤める女性 毎朝が 初対面になるわけだ
彼女に息子がいると知った博士は 子供は母親の傍にいるべきだといって 学校から博士の家に帰り 夕ご飯を食べて 母親と変えるという生活が始まる
子供にルートと呼びかけ(これは頭の上が平らだから)かわいがりなかよしになる
博士はいろいろなメモをいっぱい背広にクリップで留めている
たとえば 「新しい家政婦さん 似顔絵つき」「ルート 家政婦さんの息子 小学生」といった具合
それを見て 状況に対応する
一日中数学をしていて ルートに教えたり 家政婦さんとも数学の話をする
博士の中では 江夏は阪神のエースであり ルートはもう引退したと知ったら悲しむだろうとそれには触れないで上手く話をあわせたりする
ソウいう日常を書いて 後いろいろなエピソードがあるのだが 人間の優しさ 相手を思いやる優しさがあふれている
最後には80分が60分になりだんだん進行してきて施設に入ることになるのだが 彼女は息子を連れて施設にも会いに行く
大人になった息子は 中学の数学の教師になる
数学用語がいっぱい出てきて 数学の嫌いな私に読めるかなと思ったけれどとっても面白く読めた

乙川優三郎の本

2004/08/20 00:57
乙川優三郎の本

最近 短編の時代物を読むことが多い
藤沢周平のものなんか好きだった
この頃のお気に入りは 乙川優三郎 やはり下級武士の若者を主人公にした作品が多い
取り巻く設定は 江戸時代だが 内面的なものは 現代のサラリーマンにも共感できるのではないかと思える
一番最近に読んだのは 「武家用心集」
ほんのちょっとした巡り会わせ 選択の仕方といったものでその後の人生がガラッと変わる
封建時代のことゆえの 不条理なことにも黙って従わなくてはいけなかったりする
そういう中で精一杯生きてゆく男 ついていく女
こういう小説を読むと 武家というのも大変だなとつくづく思う 体面とか家の格にがんじがらめにされている 
昨年 出石に行ったときに武家屋敷を見学したが 下級武士の家はホントに小さい 篠山にも残っている しかも現在もすんでおられる 中から 主人公たちが出てきそうな感じがした
他にも 「五年の梅」「かずら野」「蔓の端々」「屋烏」「生きる」などを以前に読んだ
どれもしみじみとしたいい作品だった



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をんな紋 玉岡かおる著

確か読んだなぁと思いながら また図書館で借りてきた
そして またあらためて 読んだ。
家制度 戦争が女を追いつめていく をんな紋のついた鏡台一つ残して。
おんな紋とは 家の紋とは別に おんなが自分の持ち物 着物に入れる紋のことで 所有者をあらわし 娘へと受けつなげていく
播磨の旧家の大店に嫁いだ で戻りで年上の永菜
姑は実の叔母にあたる柚喜
これに 戦争末期という時代もおんなを不幸にしていく
複雑な育ち方をした永菜は自分を主張することは 一切しない 耐えて 耐えて 最後に子供を道連れに 夫の出征中に死を選ぶ。
女三界に家なしの典型のような永菜 
今も これほどでもないが こういう境遇の女たちが ひっそりといるかもしれない
自分を主張するということを一切せず またさせてもらえない

ドラマ化するとしたら 誰がこの役には合うだろうかとか思いながら呼んだ
読んだ時期が 終戦記念日前後だったので TVでその時代の映像が繰り返し放映される 
時代を感じながら 読んだ
これはお勧めします
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星宿海への道

久しぶりに 宮本 輝を読んだ
「泥の川」と似た時代 舞台設定だ
男が 中国の奥地で 突然姿を消す 
弟がウイグル族の住む村まで調べに行く所から 話は始まる
その男「雅人」は 子供時代 盲目の母と物乞いをしながら橋下に住むという育ちだったが 
母が死に 養子として貰われていき成長し 50代になっている

星宿海とは 中国にあるといわれている 湖が星のように一杯あり まるで海のような地帯のことで 雅人は子供の頃からそこにあこがれていた
なぜ ツアーの途中でいなくなったのか 死んだのか 
弟は 兄のことを何もしらなかったことに気付き 調べ始める
特異な育ちをした男の 屈折した感情 
男が行方不明になってから 男の子を宿していることに気付き 生む決心をして子供を生む女
結局2年たっても 男は行方不明のままだが 幼馴染の口から謎は明らかになっていく

読んだ感想としては STORYを追っただけ という読み方になってしまった
宮本 輝は好きで 「流転の海」4部作も読んでいるが この作品(星宿海)は ちょっと感情移入が出来ず 行動が理解できずに終わった

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テーマ : 読んだ本の紹介
ジャンル : 日記

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