2005.03.25(Fri)

最近 評判の一冊
図書館でも 予約がいっぱいついているそうだ
他人との距離のとり方が分からない 友達が上手くできない人が増えているというが そういう人が主人公の小説
主人公の一人 小夜子 30代 子供一人 公園でのお友達関係が上手くいかなく 子供もなじめない
そんな彼女が仕事を始めようと決心して 仕事につく
勤め先の女社長 葵は 同年でしかも大学も一緒
この二人を軸として現在と高校時代をフラッシュバックで書き進めている
葵も他人とのかかわり方の下手な人種
中学 高校時代はひたすらいじめに合わないようにと注意して学園生活を送っている
近くの公園にも 小さな子供をつれてきている母親グループがあるが あの公園にも ママグループの派閥だとかいろいろあるらしい
初めて公園に行く日を公園デビューというらしいのだが それで失敗するともう仲間にも入れないとか
小夜子は 失敗をしたわけではないが なんとなくなじめなく 公園ジプシーを続けていて 子供にも自分にもよくないと 仕事につく決心をするのだ
この小説はそんなママたちの共感を呼ぶだろう
わたしは友達づきあいにそんなに神経質にもならなかったし 学生生活もいじめがあったようには感じなかった幸せな時代に送っている
あの頃もいじめはあったのだろうか
わたしが気がつかなかっただけなのか
仕事先での異質な人たちとの付き合い これはもう 仕事場だけと割り切って やってきた
友達探しにきたのではない 仕事に来ているのだと考えることで しのいだ
だからわたしには 彼女たちへの共感はうすい
それでも いま 私が彼女の世代なら そして彼女たちの学生時代と同じ頃学校に行っていたなら どうだったんだろうかとは思う
対岸にいるように見えているけれど届かない相手
そんな相手と 同じ岸にたって 一緒に歩いていこうと決心をするところで終わっている
働き始めて 小夜子も 子供も明らかに変わっていく
表層的にしか見えていなかった相手のことも 見えて理解できるようになっていく
最近は ストーリー色の強いのを読むことが多くて 屈折した主人公は少なかったが 彼女たちのような人が 増えてきている世の中なのだろう

