2005.01.14(Fri)

2004/11/26 01:23
これは奈良の大仏を作った人たちの話
銅山で働く人足が 大仏の鋳造に携わるため 九州から奈良に行く
あの時代には 旅をするというのは 危険に満ちていた
陸路は追いはぎ 海路は 海賊 彼らは役人に連れられ 船に乗り自分達で舟をこいで奈良にむかう
青によし 奈良の都は 彼らにとって驚くことばかり・・
主人公は 向上心の強い青年
銅山で働いている頃に 行基の弟子だった僧侶から文字を習い
薬草の知識も持っている
当時のインテリ階級 技術者は 殆どが渡来人 朝鮮 中国から来た人やその子孫だ
大仏も彼らの指導で作られる
私の父は 小さな鋳物工場をしていた 大仏の鋳造をするあたりはとっても興味深かった
金属の溶けた湯が走る様子など眼に浮かんだ
危ないから 私たちは近くによるとしかられたが あの赤い色はすごくきれいで離れてよく見ていた
父は銅合金をしていたが あの大仏も銅を使って作っている 表面には黄金を張った
奈良時代によく出来たものといまさらながら その技術には感嘆する
作者の箒木蓬生は お医者さんで今までに読んだ本は 先端医療や ホスピス 老人医療などを題材にしたものが殆どだったが この本は全く違った分野で 時代物だ
登場人物が魅力的で とてもよかった
これは お勧めします
